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青山骨董通り近くの歯科 石上医院
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お知らせ

PPPセミナー開催!咬合・顎関節をトピックにレクチャーさせていただきました。

こんにちは。表参道・青山にある歯科石上医院です。

先日、私が主催している”Principle and Practice of Prosthodontics”というセミナー、略してPPPセミナーが行われました。今回のトピックは『咬合・顎関節』です!
ご協力いただいている歯科材料ディーラーのササキ(株)さん、いつもありがとうございます。

さて、歯科医の先生方でも理解が難しいこの題目に対して、エビデンスベースで授業をさせていただきました。私が卒業した南カリフォルニア大学はナソロジーという咬合学の発祥の地とされていますので、噛み合わせに関しては沢山論文も読みましたし、ファカルティの経験も教えていただきました。日本の歯科医療発展のため、この学んだ情報を余すことなく、歯科医の先生方と共有させていただいております。私の講義内容はここでしか聞けないものだと自負しておりますので、ご興味がおありの先生方がいらっしゃいましたらご連絡ください。少人数制で演者との距離も近いですので、質問も大変しやすいと好評をいただいております。毎年、開催しております。

実習風景です。

噛み合わせ、被せ物、顎関節などお困りのことがありましたら、ご相談ください。
暑い日が続いております。ご自愛ください。

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】歯の透明性を損なわないコンポジットレジン審美修復。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。

この方は検診希望で受診されました。検診後、コンサルを行いました。当院では急性症状がない限り、診断後のコンサルテーションで治療方針を提案させていただき、十分に相談させて頂いてから、治療を進めています。その結果、歯周病の管理を行いながら、ホワイトニングや前歯の破折を修復し、審美を改善していくことになりました。当院で診査やクリーニングをしていくうちに、以前より気にしていた所も治療したいと思ったそうです。

前歯の破折の修復は透明感を損なわずに進めなければなりません。ラバーダム防湿後、色調の合ったレジンを選択し、ダイレクトボンディングを行いました。最後はジェルを塗布して、酸素に触れたレジン表層の未重合層を完全に重合させます。

透明感を維持したまま隣の歯と同じように色調を回復することができました。

全体の黄色がかった色も改善したいということで、ホワイトニングを行った後に前歯は修復しております。患者さんも満足していただけました。当院で修復してよかったとお言葉を頂けました。
審美でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。米国補綴専門医がエビデンスを持って対応いたします。

 

 

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お盆休みのお知らせ

8/12~8/16/2025までをお盆休みとさせて頂きます。
なお、上記期間中もメールでのお問い合わせには対応しておりますのでishigamidentaloffice@gmail.comまでご連絡ください。
どうぞ宜しくお願いたします。

 

 

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】米国補綴専門医による精度の高い虫歯治療。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。
この方は虫歯治療のため受診されました。以前詰めたレジン充填が変色しており、中は虫歯になっていました。

写真のように隣接面がかなり変色しております。よくコンポジットレジン自体の変色や歯質との境目に段差があったり、境界部分が着色している状態を拝見します。なぜでしょうか。多数の研究で、コンポジットレジンは中期〜長期的にも口腔内で機能できることがわかってきたにもかかわらず、再びに虫歯になって、治療し直すことが多いと感じております。おそらく、治療の精度が低いことが原因だと考えています。保険診療ではなかなか十分な時間をかけ、一つ一つの治療ステップを踏んで処置を進めることが難しいからです。保険診療の場合は、料金が決まっているため、医院の環境によってはコストが高くついてしまうため、短い時間の中で治療を完了しないといけないことがあるからです。その結果、適切な手順や材料を使用しないため治療自体の精度が落ちて、結果的に数年後に問題が出てやり直しになってしまうわけです。また歯を削ることにより修復する範囲が大きくなるわけですので、根管治療や場合によっては抜歯になってしまう可能性が高くなります。

コンポジットレジン充填はTechnique sensitiveな方法です。修復物は科学的に歯と接着します。従って、その効果を最大限に発揮させないといけないわけです。たとえば、ラバーアムの使用は必須です。なぜなら、ダイレクトボンディングの1番の敵は水分だからです。唾液や歯肉溝からでる滲出液を防がないと接着が悪くなってしまいます。保険治療ですと、そもそもラバーダムが保険点数にないので歯科医院としても使用してしまうと完全なボランティアになるということです。赤字になってしまいます。ですから、保険診療で使用することはないでしょう。しかし、治療の精度は確実に落ちます。

このようにラバーダムをして虫歯を取り除きます。お水が口の中に落ちてきませんので、患者さんも快適に過ごすことができます。物が落ちても飲み込んでしまうことはないでしょう。感染歯質を除去する時もなるべく無菌的環境の方がいいでしょう。

感染歯質を除去した後は、色合わせをしてコンポジットレジンを充填していきます。充填する前にしっかり接着させるために前処置をしないといけません。この前処置に使用する薬剤にはいろいろなものがあります。第4世代や第6世代の製品が比較的に疎水性が高くいいという報告があります。つまり、処置後の水分による影響が少ないということです。当院ではゴールドスタンダードである第4世代を使用しております。
精度の高い充填をした後は、最後の仕上げにグリセリンを塗布して、重合が不十分な表層(Oxygen-inhebited layerと呼ばれています。)の最終的な重合を行います。実は、レジンは酸素に触れた部分は完全に固まらないのです。従って、一番表層は本来のレジンの物性をなしていませんので、容易に変色したり、細菌がついたりしてしまいます。


グリセリンを塗布して、最終重合を行いました。

治療終了後の写真です。いかがでしょうか。見た目の美しさも大事ですが、治療過程が大変重要です。適切なステップを踏むか踏まないかで、長期的な予後を大きく左右するでしょう。

何かお困りになっていることがあればお問合せください。米国補綴専門医が根拠を持ってご説明いたします。

 

 

 

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すり減った(咬耗・摩耗)歯に対してどう修復するか。米国補綴専門医の視点。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。
歯がすり減ってしまった場合どう修復すべきでしょうか。樹脂?セラミック?金?

歯科医師の方も当院のブログを拝見していただいているようなので、今回は私が主催しているスタディグループで紹介した論文を紹介してみようと思います。かなり専門的な内容です。普段からEvidence Based Dentistryを掲げていますので、定期的にいろいろな情報をアップデートできるように努めています。
なんとなく治療するのではなく、根拠を持って処置を進めるためです!

咬耗・摩耗の進んだ歯に対してどう治療方針を考えるか。
すり減った歯をどう修復するか治療方針に困ることがあると思います。最近出たレビューがあったのでシェアします。

Longevity and Performance of Materials used for the Restorative Management of Tooth Wear: A Review.
Lima, V. P., Pereira-Cenci, T., et al. Dental Update(2023), 50(10), 877-883.

この論文は、コンポジットレジンやセラミック、金合金などで修復した場合の長期的成績についてレビューした最近の報告になります。

Resin based
間接・直接修復に関わらず、コンポジットレジン系修復の利点はadditive(追加)なところ、修理が可能、ある程度審美的、対合歯の摩耗も少ない点でも優れている。さらに、材料費もさほどかからず、当日修復が可能である。また、診断のために一時的に使用することも可能。逆に変色や修復物自体の摩耗のしやすさが欠点とされている。最近の研究では、部分的・全顎的に直接コンポジットレジン修復を使用する報告が多い傾向にある。Metha 2021の研究によると1269歯のレジン修復のうち88.6%(5.5 年間)が無事で破折などがあっても修復可能だったとしている。Oudkerk 2020 のRCTでは第一大臼歯の間接レジン修復は直接法より失敗が多かったという報告もあるようです。また、近年増えてきた CAD/CAM用のナノセラミックスやポリマー含浸セラミックスなどを用いて最低限の切削に努め、咬合面に直接被せるように修復する手法も人気で、短期的な報告だが臨床成績は良い。

Non-resin based
Adhesive dentistryが台頭する中、セラミックを用いてオンレイやオーバーレイで修復する方法も増えています。より審美的で、修復物自体の摩耗がしにくいなどの利点が挙げれます。一方で、ある程度削合が必要で、修理が難しく、しっかり研磨しないと対合歯の磨耗を引き起こす恐れがあります。Edelhoff2019の報告では100%の survival rate(11年)を示しています。クラウンに関しは昔から選択されてきた修復方法ですが、すでに残存歯質の少ない歯に対して維持形態や抵抗形態など歯の形成が必要で、最近のEuropean Consensusでは、Subtractive(削合)よりAdditive(追加)になるような治療方針を推奨しているようです。Smales2007の報告では11年追跡しており、PFM: 25.2%、Goldクラウン: 3.6%の失敗と報告しています。Hammoudi 2022の6年間のClinical trialではリチウムダイシリケイトやジルコニアクラウンの survival rate: 99.7% で、修復物によっては0.6–1-mm の厚さにもかかわらず、大きな破折はなかったと報告しています。

以上から、すり減った歯を修復する場合は、残存歯質量を考慮しデザインし、マテリアルに関してはレジンベースとノンレジンベースで考え、審美を優先する場合は後者にする。しかし、破折した場合に容易に修復できない点を共有しとく必要がある。破折のリスクを減らしたければGoldを検討する。一方でレジンベースにする場合、life cycleの中でたびたび再修復する可能性があることを説明する必要がある。

結論
長期的な報告は十分でないが、レジンベース(直接・間接修復)、ノンレジンベース、どの治療方針もwearに対する有効な方法であることが示唆された。治療の介入をする場合は、このタイミングがベストなのか評価し、可能ならAdditiveな修復になるように検討する。

いかがでしたでしょうか。
歯軋りで歯がすり減っている方や提案された治療方針に疑問がある場合は、遠慮なくお問い合わせください。

 

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【表参道 歯医者 噛み合わせ】米国補綴専門医による噛み合わせ治療。

こんにちは。
表参道・青山の歯科石上医院です。

この患者様は噛み合わせの不調を主訴で来院されました。当院の前は、大学病院の補綴科で治療を受けられていましたが、一向に症状が改善しないため当院を受診されました。

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前医では、噛み合わせの高さが一向に決まらず、仮歯で調整を繰り返しているうちに最終的なジルコニアクラウンを装着してしまったということでした。
診査の結果、右側のクラウンは全く接触しておらず、咬合の不均衡が分かりました。全体的な高さは問題がなさそうでした。これも基準がありますので、患者様にしっかりご説明します。

『患者さんが訴える主な症状』
・右上5,6番が低くて噛めない。食事がしずらい。
・右上が当たっていないため、左上5-6-7ブリッジが高い感じがする
・上顎前歯2本が前に動いて斜めなため、薄皮や海苔など噛みきれない

全く当たっていない右上をしっかり当たるようにすれば、症状が改善すると考えれました。少なくともこの点だけでも修正しなければなりません。前歯部についてはなぜ、噛み切れないのか診断し、患者様に理解してもらうことことにしました。なぜなら、全顎的治療になる可能性があるからです。大掛かりの治療になった時のメリット、デメリットをしっかりご説明しなければなりません。

しかし、大学病院で治療を受けていたにもかかわらず、なぜ左が当たっていない状態でクラウンが入ってしまったのでしょうか。考えられる理由としては、咬合紙と呼ばれる咬合調整の時に使用される紙が厚いことでしょうか。つまり、上と下の歯が当たっていなくても検査に使う紙が厚ければ、接触しているように見えてしまうからです。隙間が空いてても、紙が厚ければ印が付いてしまいます。したがって、普段私はもっと薄い12マイクロンのフィルムを使用します。より精度の高いものを使用したいからです。人の歯はこの12マイクロンの違いを判別できると報告があります。歯根膜という部分で圧を感知しますので、それと同等の精度を求めなければなりません。

全く当たっていない右上6,7番を仮歯に置き換えました。仮歯の適合もしっかり確認して、咬合は左側と同じようにシムストックがしっかりホールドされるように調整しました。病的な咬合の不均衡を修正しました。

それから状態を伺うと、治療後から噛めるようになり、その日の夕食からしっかり噛めるようになったとのことでした。噛めていた時を10としたら7まで回復したとのことです。これまで2年くらい噛み合わせで苦しんでいたのが嘘のようとです。とおっしゃって頂けました。単純に歯だけが原因だったかは分かりませんが、基本を忠実に精度高い治療を提供する事が大切です。

また、当院は自由診療で一人一人の方に十分時間を確保して診療していますので、患者様の要望に沿って治療を進めることができます。しっかり、お話を伺い一つ一つの不安を解消することも重要だと考えております。例えば、当院だと仮歯一つでも形態や噛み合わせを時間をかけて調整することができます。おそらく、他院だと時間がなくなり次回になってしまうと思います。もしくは、相手にされず転院を勧められるかもしれません。
なぜ、私がしっかり耳を傾け処置を進めていくかというと、まだまだ歯科治療は分かっていないことが多いと言うことを理解しているからです。もちろん、治療に原則はありますが、患者様の言うことが適切な場合もある可能性があるからです。一方的な治療はせず、患者様チームの一員として一緒に処置を進めていきます。

お口の中で、お困りのことがありましたら当院にお問い合わせください。米国補綴専門医が適切に診断し、症状が快方に向かうようにご協力させていただきます。エビデンスベースで治療を提供致します。

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臨時休診のお知らせ 7/3(木)~7/17(木)

7/3~7/13までの期間中、院内工事および院外研修のため臨時休診とさせて頂きます。

ご用件のある方はishigamidentaloffice@gmail.comまでメールにてお問い合わせください。ホームページからLINEでもお問い合わせ可能です。

ご迷惑をおかけして大変恐縮ですが、どうぞ宜しくお願い致します。

 

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】補綴専門医が行う精度の高い詰め物。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。

この患者さんは他の歯を治療中に以前詰めたレジン充填が欠けてしまい、治療になりました。特に虫歯になっていたわけではないので、一層汚染面を削合して再び詰め直す方針となりました。

上の写真が初診時。


欠けた時の写真です。

コンポジットレジン充填は樹脂を詰めて成形する治療です。従って、維持力は歯の接着に依存しています。この接着操作で一番注意しなければいけないことは、水分です。樹脂、つまりプラスチックを付けていくわけですから、少しでも水分があれば阻害因子となって接着力の低下につがなります。また、修復する部位にも影響されます。例えば、レジン充填と最も相性の良い部位はエナメル質です。なぜなら、エナメル質は象牙質、セメント質と比べて水分が少ない構造だからです。ですから、レジン充填をする時はなるべくエナメル質が残るように削っていきます。そして、何といってもラバーダムの使用が不可欠です!唾液を防ぐことはもちろんですが、歯茎からも滲出液がでてきますのでラバーダムを使用しなければなりません。


ラバーダム防湿時の写真です。

アメリカではコンポジットレジン充填はTechnique sensitiveと言われていました。化学的に接着させるために、一つ一つの手順を精度高く行う必要があります。本来、保険診療などで15−30分で行う治療ではないと考えます。精度が低い治療を受ければ、数年後に虫歯になったり欠けたりしてやり直しになってしまいます。歯を削ることになり、歯質がどんどん少なくなり、結果的に抜歯に近づくことも考えられます。

話はそれますが、よく患者さんから虫歯治療の時にMTAを使えば神経が残せるかと質問されることがあります。結論から言うとそれ分かりません。また、MTAを使用するかどうかはあまり重要でありません。一番重要なのは、その上に詰めたりする修復物の精度です。少しでも、隙間があったりセメントがしっかり硬化していないとすぐに細菌が侵入してしまいます。再び感染することにより虫歯が進行していくからです。インターネット上の間違った情報の影響で、MTAは魔法の治療薬と考えられている方が多いようです。

私は南カリフォルニア大学の補綴専門医過程でOperative (日本で言う保存科)のクラスにも出席して文献抄読会に参加しました。虫歯治療の最新の知見も勉強しました。もちろん、虫歯をしっかり取り除きMTAなどの使用も含め、一つ一つの処置を精度高く行うことも大事ですが、最終的な修復物の精度がすべての効果を発揮させるために最も重要な要素なんです。


治療前の写真です。


治療後の写真です。

患者さんは大満足して頂けました。。審美的な回復はもちろんですが、一つ一つのステップを精度高くおこなっているので、長期的にも機能できると自負しております。

何かお困りのことがありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

 

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【表参道 歯医者 セラミッククラウン】米国補綴専門医が精度の高い被せ物を提供しております。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。米国補綴専門医を中心に他分野の専門医の先生たちとチーム診療をしております。

今回は「ホワイトニングした歯に被せ物の色を合わせたい」を主訴に来院されたケースです。
左下の第一小臼歯の色を手前に合わせたいとのことでした。
第二小臼歯も色調があっていませんが、患者さんのプライオリティーは手前の歯のみでした。下にあるのが術前写真です。

治療手順としては被せ物の除去、形態修正、仮歯の装着、型取り、装着です。仮歯を型取り前に装着し一定期間観察する目的は、歯茎の位置に変化がないか見るためです。また、仮歯はプロトタイプと言われますので、仮歯の厚さもチェックすることで、厚さが十分かどうか評価することができます。

左が歯の形態を修正している時の写真です。きれいですね。最終的なクラウンはジルコニアをベースにし、表だけセラミックで盛り上げ、丈夫で色調も優れたデザインにすることにしました。右が仮歯の装着時の写真です。最終的なクラウンと同じように適合の良いものを装着し、歯茎の状態を観察してから型取りです。歯を削ったその日に型取りをしてしまうと、歯茎の位置が変わり完成したクラウンと合わなくなる場合があります。したがって、当院では基本に忠実に処置を進めています。

上が当院と提携している技工士さんの製作物です。模型が二つあります。左がSolid cast 右がPindex castと言います。通常、右側の模型のみで製作する医院が多いと思いますが、当院の技工士さんは2つの模型を製作して作業をして頂いております。
この二つの模型の違いは何かと言いますと、歯の部分が取り外せるか外せないかの違いです。右側のPindex castだけでクラウンを制作できるのですが、一つの欠点として模型が分割されていることによりわずかに動きますので、隣接面の調整には不向きと言われています。そこで左側のようなSolid castという模型を使用します。見ての通り、分割されていないので隣にある歯と正確に当てるようにすることができます。技工士さんにこの模型で確認して頂いているお陰で、ほとんど隣接面の調整をすることなく装着することができております。調整してしまうと、せっかく付与した色調も変化してしまったり、マイクロクラックと言われる亀裂の原因にもなる可能性がありますので、なるべく避けたいものです。

左が術前、右が術後の写真です。歯の形態も自然に立ち上がり、色調も手前のホワイトニングした歯に合うようになりました。一つ後ろの歯もやり直ししたいところですが、あくまでも患者さんの希望は手前の歯のみでしたので、今回は触りません。

患者さんも大変満足していただけました。
歯並びや噛み合わせ、修復物のお悩みなど、何かお困りのことがありましたら、お問い合わせください。米国補綴専門医が根拠を持ってご対応いたします。

 

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休診日のお知らせ

院外での仕事のため、下記の日程を臨時休診日とします。

5/21 10:00-13:00
5/24 10:00-13:00

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。
お問い合わせの場合は、ishigamidentaloffice@gmail.comまでメールください。

 

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