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青山骨董通り近くの歯科 石上医院
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マイクロスコープ(顕微鏡)

虫歯はどこまで除去するべきか。表参道・青山にある精密補綴歯科治療の歯科石上医院。

う蝕制御や接着性レジン修復における日本の第一人者、東京医科歯科大学名誉教授 田上順次先生がDr.ミゲル(米国補綴専門医。多数のセミナーや講演をこなし、自身のSNSなどで最新のエビデンスを踏まえた情報を発信している。)と対談しており面白かったので紹介します。

対談ではまず虫歯をどこまで除去するかについてinfected resion とaffected resionの2つの層について話しています。

・Infected dentinは表層の感染しているところ、つまり細菌で汚染されているところ。

・Affected dentinはその下層で影響を受けて柔らかくなっているが細菌はいないところ。としています(もっと細かく分けることもできます)。

田上先生は『修復物がしっかり装着されマイクロリーケージが起こらなければ多少細菌が残っていても大丈夫。』と話ており、つまり、修復物マージンの封鎖がしっかりできるなら多少柔らかったり細菌が残っていても大丈夫ということです。例えば、Schwendicke2013の報告でも抜髄せずに修復した方が費用対効果が高いということが示唆されています。しっかりシーリングできれば予後がいいんです。細菌への栄養供給が絶たれ、進行が停止すると考えられています。このような方法は選択的に切削し修復しますので、Selective caries removalと言われます。

一方で、Ricucci 2020のIn Vitroの報告では上記のように修復処置(マージはエナメル質内に設定)をした歯の組織片から歯髄まで細菌が侵入していたことが観察されました。つまり、細菌が活動していたわけです。因みに、この研究の優れているところは虫歯の治療後に抜歯し組織検査をしたことろです。N数が12人と少ないですが実際の治療後の組織検査ですからエビデンスが高い報告だと思います。

上記二つの報告から、しっかりシーリングしても中の細菌活動は認められるが長期的な臨床成績は予後がいいということが分かります。

対談の最後では、田上先生が『修復物は”permanent resotration”でなくてよい。なぜなら私たちは”permanent”ではないから。全ての修復物は”Long term lasting temporary restoration “と考えています。』と言及していました。非常に興味深い。ミゲルも『修復物自体の予後にフォーカスがいき、そのために歯質が犠牲になり結果的に抜歯に近づくことがありますよね。』とコメントしていました。

つまり、『立派な修復物を作るより最低限の切削に努め、残る歯質の量を考えましょう』という感じでしょうか。

虫歯をどこまで取り切るのか!?皆さんはどうのようにお考えでしょうか⭐️ 因みに私はSelective caries removalを採用しておりますです🔨

動画リンク先:
https://www.instagram.com/p/C40QsrBLyWp/

表参道・青山の歯医者|歯科 石上医院

日付:  カテゴリ:マイクロスコープ(顕微鏡), 医院ブログ, 虫歯治療

マイクロスコープ(顕微鏡)を用いた精密補綴治療

表参道・青山の歯科石上医院です。
当院ではルーペやマイクロスコープを用いて精密な治療ができるように心がけております。細部に注意をはらわなければ精度の高い歯科治療をすることはできません。
従って、歯科治療というものは時間がかかるものです。しかし、保険治療などは大体ひとり30分枠で治療を進めているのが一般的です。それでは、精度の高い治療ができるはずがありません。数年後に治療のやり直しが必要になり、歯を失っていく方向に向かうこともあるでしょう。当院ではお話や説明で30分つかいます。従って、治療となると少なくとも1時間30分くらいかかります。

保険で治療した銀歯の写真です。特に、一番手前にある被せ物はかなり大きな段差があるのが確認できます。段差があるということは適合が悪い証拠です。その段差から細菌が侵入し、中で虫歯が進んでしまいます。当院では再び治療にならないように虫歯や歯周病のリスクを診断し、それぞれの方に合ったタイミングでクリーニングを行い管理を行っております。
治療では精度の高い治療を心がけております。

形成時の動画です。歯茎からの出血がなく、綺麗に形態が整えられているのが確認できると思います。この後の型取り(印象)も綺麗にできますし、製作する模型も精度の高いものになります。従って、一つ一つ着実に丁寧に処置を進めていくことが重要です。いくら技工士さんが優れていても、それまでの形成や印象など歯科医師が進める処置の精度がわるければいくら綺麗な被せ物が出来ても、実際の口の中の歯には適合よく収まりません。

従って、ぜひ精度の高い治療を提供してくれる歯科医院で治療を受けてください。当院でも、何軒かの医院で治療を受けて結局やり直しになり、結果的に多くの時間と費用を費やしている方を見受けることがあります。
お困りになっていることがあれば、是非お問い合わせください。

歯科石上医院
港区南青山5-14-4
o3-3409-6889

 

 

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