入れ歯
入れ歯について
入れ歯の種類
入れ歯は大きく分けて「総入れ歯」と「部分入れ歯」に分類することができます。
- 総入れ歯全ての歯を失ってしまった場合に使う入れ歯です。 顎の裏面も覆うような大きな入れ歯のことを指します。すべての歯を人工歯によって補います。
- 部分入れ歯歯を失った部分にのみ使用する入れ歯です。 歯が1本でも残っていれば、部分入れ歯を作ることになります。 残っている健康な歯を利用して入れ歯を固定します。
入れ歯の材質
- 金属床義歯歯ぐきに触れる部分が金属で作られている入れ歯です。金属にすることで入れ歯を薄くすることができるので、保険適用の入れ歯よりもしゃべりやすかったり、食べ物の温度も伝わりやすく、おいしく食事ができます。 金属なので耐久性に優れており、残っている歯への影響も少ないです。
- レジン床義歯歯ぐきに触れる部分がレジン(プラスチック)で作られた入れ歯です。 強度を保つために厚みがあるため、食べ物の熱さや冷たさに対する熱伝導が悪く、また大きめに作らなければならないので違和感があったり、しゃべりにくいという難点があります。しかし、こちらは比較的安価で作ることができ、ほとんどの症例で使用可能といったメリットがあります。
当院での
入れ歯治療の特徴
当院では義歯の製作に取り掛かる前に診査を行い、なぜ満足いかない結果になっているのか診断を行います。そうすることにより、修正しなければいけないポイントが具体的に分かるからです。一方で、例えば、義歯治療自体が難しい状況で大替案が必要ということも診断することができます。
病歴
現在使用されている義歯に対して不満な点を伺い、診査します。その提示された苦情は、解剖学的、臨床的、技術的、および患者関連の要因を含む、義歯製作におけるさまざまな課題に関連している可能性があるからです。
臨床検査
改善点を特定するために、既存の義歯の評価する必要があります。以下の項目に沿って診査していきます。
- 維持
- 把持
- 支持
- 義歯の適合
- 骨格関係
- 静的および動的な咬合関係
また、口腔組織の解剖学的構造(ランドマーク)を理解することは義歯の製作に不可欠です。エビデンス(根拠)に基づく入れ歯治療を提供しております(図1&2)。
治療結果の予測が大切
以上のプロセスにより、改善点の診断や治療結果を予測することができます。とても大切な過程です。
“If you don't know where you are going,
every road will get you
nowhere.”
Henry Kissinger
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自分がどこに向かっているのかわからない場合、どの道もどこにも行けない。
つまり、義歯治療において診断をしてゴールをしっかり決めないと満足いく結果には到達できないということです。当院では日米補綴専門医が対応致します。義歯の評価・治療の原理原則を熟知しておりますので、まずは安心してお問い合わせくださいませ。
まずはお気軽にご相談ください
治療相談、受付中です!
当院では、患者さん目線に立った治療を目指し、できるだけ治療を単純化し、
審美的に美しく機能性も兼ね備えた状態へ回復させることを目的にしています。
患者さんの負担を最小限に抑える治療を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
上下入れ歯治療の例
治療前の様子
▲ 旧義歯の写真です。義歯が不適合ですし、
確かに見た目も良くありません。
▲ 適切な診断のもと、義歯を制作していきます。
この患者様は『義歯が欠けた。合わないので作り直したい。入れ歯の歯のサイズも小さく見た目にも満足していない』と不満がられていました。
この方の場合、下の顎堤は大きく吸収してしまい入れ歯を安定させることが困難と診断しました。手術はなるべく避けたいとの希望があり、まずはそのまま義歯の制作に取り掛かり、入れ歯の安定が満足いくものにならなかった場合はインプラントを使うことになりました。
治療後の様子
▲ 完成した入れ歯(3ヶ月後)/
治療前と後の笑顔の違い
患者様の希望もあり、昔の写真を参考にし歯のサイズ、形や色を決めて、ご年齢にあった歯のエイジングも施してみました。完成した義歯の写真です。
完成した義歯に大変喜んで頂けました。新しい入れ歯にも慣れて問題なく使用できているようです。何より自分の歯を取り戻せた。と大きな笑顔をされていたのが印象的でした。補綴専門医だからこそここまで細部にこだわり入れ歯を作る事ができます。患者様の喜ばれる姿を拝見できるのは歯科医師の冥利に尽きます
参考文献:Patel J, Jablonski RY, Morrow LA. Complete dentures: an update on clinical assessment and management: part 1. Br Dent J. 2018 Oct 19. doi: 10.1038/sj.bdj.2018.866.
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審美的に美しく機能性も兼ね備えた状態へ回復させることを目的にしています。
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