適切に根管治療を行った後は適合の優れた被せ物を装着することが大変重要です。Ng 2010の報告※1では、根管治療歯の予後に対して最も影響する因子はクラウンの適合性だと報告しています。精度の高い被せ物を装着し、マイクロリーケージ(辺縁漏洩)を防ぐことが大切です。
根管治療
根管治療とは
根管治療(歯の根っこの治療)は、虫歯が神経まで到達してしまった場合に、神経の通る管(根管)の組織を取り除いて、根っこをキレイにする治療の事です。
虫歯を放置すると、やがて細菌が出す毒素や細菌自体が歯の内部にある歯の神経(歯髄)まで到達し、壊死することがあります。また、既に根管治療が済んでいる状態でも細菌が入り込んで2次感染を起こすこともあります。
その場合、根管治療をして機械的・化学的に細菌を取り除き、新たに細菌が入らないように薬を緊密に詰める必要性があります。治療の成功率を上げるためには、ラバーダムシートを使って治療する歯を隔離し、なるべく無菌的環境をつくり、顕微鏡を使って根管内を明示することが大切です。
根管治療の例
非外科的根管治療
主訴 | 右下の歯茎が腫れている |
---|---|
症状 | 自発痛・打診痛(-), 根尖部圧痛(+-), 歯肉腫脹(+) |
診断 | 歯髄壊死/慢性根尖膿瘍 |
治療方針 | 非外科的根管治療 (Nonsurgical Root Canal Treatment) |
治療前後の様子
術前(レントゲン)
術後2年(レントゲン)
術前
根管口明示
根管充填
根管治療の予後を左右する
被せ物の重要性
※1.参考文献:Ng YL, Mann V, Gulabivala K. Tooth survival following non-surgical root canal treatment: a systematic review of the literature. Int Endod J. 2010 Mar;43(3):171-89.
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