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青山骨董通り近くの歯科 石上医院
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Author Archives: Takamraz

【表参道 歯科 インプラント】抜歯後の治癒期間をどう過ごすか。入れ歯編。

こんにちは。表参道・青山にある米国補綴専門医のいる歯科石上医院です。
今回はインプラント治療予定で抜歯した後の過ごし方について紹介してみたいと思います。

患者さんは左上の側切歯と犬歯の同様および悪臭を主訴に来院されました。
検査の結果、根管治療の失敗や虫歯のため予後不良と診断しました。抜歯後はインプラントで修復することになりました。その隣の小臼歯にはすでにインプラント2本で修復されており、そのインプラントを利用して抜歯した側切歯にインプラントを新たに1本埋入し、連結してインプラントブリッジにして修復する方針となりました。

インプラントになった理由としては、他の部分にすでにインプラントで修復された部分があり、それが20年以上問題なく経過していること(この方はインプラントが向いている傾向にある)、患者さんのカリエスリスクが高いこと(インプラントは虫歯にならない)、患者さんの希望(固定式の補綴物を入れたい)などが主な要因です。従って、インプラント治療は費用対効果が高いと判断しました。

治療の流れは抜歯→治癒期間→CBCT→インプラント埋入→補綴修復です。

さて、抜歯後は欠損部ができるわけですから、見た目と機能をある程度回復させなければなりません。特に前歯なので、歯のないまま過ごすわけにはいきません!そこで、仮の義歯で過ごしていただくことになりました。
元のはのコピーして入れ歯を製作したので、全く見た目に違和感ない義歯が出来上がりました。患者様にも喜んで使用していただいております。

歯茎にも接するようにデザインしたため、まるで本物の歯のように見えますね。抜歯後、仮歯の部分が1-2mm程度抜歯窩に入るように作ると、歯肉の退縮を多少防げるという報告もあります。

歯科治療は長くなることが多いです。従って、患者様がその間どう快適に過ごしていただくか考えることも非常に重要です。留学中、ディレクターによく言われました。
“How does the patient go home with?”

当院では専門医で構成されたチームで一人一人の患者様に治療を提供しております。何かお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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4/8 (火)午後診療 休診のお知らせ

4/8の午後は院長が学生実習に参加するため、休診させて頂きます。午前中は通常通り診療いたします。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

石上
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4/14 (月) 午前診療の休診のお知らせ

4/14の午前診療は休診させて頂きます。午後から通常通り診療いたします。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

石上
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根管治療専門医と補綴治療専門医によるチーム診療。表参道・青山の歯科石上医院。

こんにちは。表参道・青山にある歯科石上医院です。

この方は根管治療を専門医に受けたい。と来院された患者様です。
初診時に歯茎が腫れており、レントゲン写真から根尖透過像が見られ、以前行われた根管充填も緊密ではなく、お薬が詰まっていない部分もあることが分かりました。

このように、根管治療でやり直しが多い理由として、日本の保健制度に問題があると言われおります。
その原因として、マイクロスコープを使用できない(使用するには医院のコストがかかってしまう)。ラバーダムの算定ができない。治療自体に時間をかけられない。など様々な問題点があるからです。
治療のやり直しになるということは、歯を削ることになりますので、残る歯質が減っていくということになります。つまり、抜歯に近づくということです。したがって、多少費用が嵩んでも自由診療で適切な治療を専門医からうけて歯を治療した方が、費用対効果が高いということになります。なぜなら、長期的にみたときにやり直しになる可能性が低いので、結果的に費用も抑えられ、生涯その歯で生活できる可能性が非常に高くなるわけです。

上の写真は治療終了時のレントゲンです。

根管充填も緊密にしっかり行われております。また、既に治療前にあった根尖透過像も改善している事が拝見できます。もちろん、歯茎の腫れもかなり縮小しました。適切な根管治療を専門医から受け、その後、精度の高い被せ物(クラウン)を装着したことにより、しっかり封鎖されたため、この短期間ですぐに改善傾向が現れたのだと思います。

術前のレントゲンをみた時に、被せ物の後ろに境目に段差があるように見えます。これは、細菌が侵入する経路になる可能性があるため、根管治療しても将来的に再び感染して腫れてしまう可能性があります。術後のレントゲン写真ではクラウンと歯の境目に段差は観察されません。適合の良い補綴物が装着されている一つの判断基準になります。

クラウンのマテリアルにはジルコニアを選択しました。非常に機械的強度が高く丈夫な材料です。しかし、硬いので相手の歯を悪くするという記事がネットで出回っているようで、当院の患者さんもよく同じようなことを質問されますが、それはまったく根拠のない話なので注意してください。多くの研究では、ジルコニアは相手の歯にやさしいという結果です。なせなら、研磨された綺麗な面が長期的に維持できるからです。それは、硬くて丈夫だからなせる技です。逆にe.maxなどの二ケイ酸リチウムガラスの方が長期的にみると表面があれてしまい、相手の歯を削ってしまうという報告が多数出ております。従って、噛み合わせの強い方のクラウンには金合金かジルコニアをお勧めします。

根管治療や補綴治療など、何かお困りのことがありましたら遠慮なくお問い合わせください。根拠のある正しい情報をお伝えすることができると思います。

 

 

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【表参道 歯医者 矯正】 専門医で構成されたチーム診療!矯正編!

こんにちは、表参道・青山にある歯科石上医院です。

今回のケースは歯並びの改善が主訴で来院された方です。
上顎側切歯が平均より小さく(矮小歯)さらに右側は余分に生えている(過剰歯)という複雑な状況でした。

模型上でシミュレーションをします。余分な右側の側切歯を抜歯し、矯正により歯をうごがしスペースを調整してベニア修復で歯の形態を改善すると審美的に改善できそうでした。
このように、補綴専門医である私が実際に手を動かして診断していきます。なぜなら、私が被せ物を装着する際に歯がどこにあると機能的にも審美的にも理想的か決めるからです。私が留学したアメリカでもそうでした。まず、補綴専門医が治療方針を決めてから、その計画に沿って他の分野の専門医と連携をとり治療を進めていました。都内でも専門医で構成したチーム診療をしているクリニックはまだまだ少ないと思います。是非、もっと普及して頂きたいものです。

私の希望をもとに、矯正医にも診断してもらいます。その結果、左側の側切歯にもスペースができることが判明しました。従って、矯正治療後に両側の側切歯にセラミックのベニア修復をして歯並びを改善する方針を提案させて頂きました。欲を言えば、中切歯もやり直して歯冠形態を修復するとよりスペースのコントロールができて、理想的な歯並びにすることがきますが、患者さんはそこまで望んでいませんでした。患者さんの主訴は小さい側切歯の並びを改善することでした。

矯正治療スタートです。4ヶ月くらいで動きました。もう少し動かしたかったんですが、患者さんの希望によりここから補綴治療に移行。

実際の模型上で最終的な被せ物の形態を共有します。右側犬歯の捻転をもう少し改善したかったですが、患者さんはこれで補綴を進めたいとのことでした。さあ、いよいよ最後の段階です。補綴です!

シリコンのジグを使いながら慎重に歯を削っていきます。セラミックベニア治療で大切なことはいかにエナメル質を残すかです!エナメル質は水分が少なく、レジンセメントを用いてセラミックと強固に接着できるからです。セラミックの機械的性質が向上し、欠点である脆さも克服できます。

セラミックベニアの装着後です。やはり中切歯もやり直して歯冠幅を大きくして、もう少し側切歯を小さめにするとより理想的だったと思いますが、患者さんは大満足して頂けました。

何かお困りなことがございましたら、是非、専門医で構成されたチーム診療を行なっている歯科石上医院にお問い合わせください。

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JSAPD 米国歯科大学院同窓会にて講演!

明けましておめでとうございます。

1/12/2025に第28回 米国歯科大学院同窓会(JSAPD)35周年記念大会にて講演をしてきました。演題は「口腔内全体を考慮したインプラント治療計画」です。

約60年前にインプラント治療が世に紹介されてから、さまざまな長期的研究で良好な臨床成績が報告されています。私が所属していた南カリフォルニア大学補綴科のディレクターも歯科医療に革命を起こしたものにインプラント治療を挙げていました。そうです。ゲームチェンジャーです。歯を失ってしまった場合に入れ歯でなくインプラントを利用して本来の歯の様に噛めることができる様になりました。骨に結合したインプラント(オッセオインテグレーション)に補綴物(被せ物)を装着し使用します。
しかし、インプラントの成功率は100%ではありません。従って、リスク因子を評価し、長期的に機能できるか診断することが大切です。また、欠損部だけを診るのではなく、口腔内全体の状態、つまりそれぞれの歯の予後を考慮し、治療計画を立てることが必要です。単純に欠損部があるからインプラントを埋入していくのではなく、残っている歯が将来的にどうなるか予測してインプラントを戦略的に配置すれば、将来的に歯が抜歯になったとしても既に埋入されたインプラントを利用して効率よく再び歯を支えことができます。追加のインプラントがいらないわけです。
今回の公演では以上の様な内容で発表させていただきました。

 

上記のイメージの様にこんなに多数のインプラントは必要ありません。4−5本あれば10−12本のブリッジを支えることができます。もし、お口の状況を正しく診断し、インプラントを効率的に配置できていればこのようなことにならなかったでしょう。では、なぞそうなってしまったのか。それは、それぞれの歯の予後を評価しなかったからだと思います。

予後とは「病気の予想される経過と結果、および病気から回復する可能性の予測, Samet 2009」のことです。私たちは、治療を始める前に歯の状態を正確に評価し治療を方針を立てなければなりません。

当院には他院で治療しているが一向に終わらないと言って、セカンドオピニオンで来院される方がいらっしゃいます。共通して言えることは、歯の予後を評価しないため治療の繰り返しになってしまっていることです。予後を考慮し、治療方針を立てて処置を進めなければ、ゴールが見えません。ゴールがなければそこに辿り着けないのです。
今回の公演で

 


歯の状態を正確に評価。

 


治療方針を提案するときは、歯の予後を評価しそれぞれの処置のリスクや利益そしてコストを比較できる様にします。

 

歯科石上医院では歯の状態を評価し、やり直しのないように長期的に機能できる治療方針を提案できる様に心がけております。何かお困りのことがあれば、お気軽にご連絡ください。

 

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【表参道 歯医者 セラミック治療】前歯の差し歯の治療

こんにちは表参道・青山にある歯科石上医院です。


この患者さんは前歯の変色の治療が主訴で来院されました。

以前根管治療を受けたこの前歯は樹脂(レジン)で修復されていました。患者さん曰く、被せ物を装着する予定だったらしいですが、放置してしまったそうです。確かにレジン歯の間に段差や隙間があり、細菌が再び侵入(マイクロリーケージ)する可能性がありました。変色もあり差し歯(クラウン)で修復することにしました。
現在症状もなく、レントゲン上からも感染を疑うような所見はありませんでしたのでこのまま形態を整え進めることにしました。

 

次回、型取りは歯茎が落ち着いたところで行います。歯茎が薄いタイプの人は歯茎のラインが変わることがあるからです。

クラウンの素材はジルコニアにすることにしました、従って、上の動画のようにバリが出ないように丁寧に境界部(マージン)を整えていきます。ジルコニアはミリングマシーンで削り出して加工されます。コンピューターで模型をスキャンしますので、尖っている部分や表面が凸凹していると正確に再現することが困難な場合があります。是非、被せ物を制作するときはマテリアルのことを理解している歯科医師を見つけてください。

補綴でお困りのことがありましたら、当院にお問い合わせくださいませ。
一段と寒くなりました、ご自愛ください。

 

 

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年末年始休暇のお知らせ

12/28〜1/4までの年末年始期間、休診とさせていただきます。
1/6/2025より通常診療となりますので、ご予定をご確認の上ご予約をお願い致します。
ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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【表参道 歯医者 セラミック治療】精密な差し歯(被せ物)を作るためには、型取りの精度も重要です。

こんにちは、表参道・青山にある歯科石上医院です。

  
Fig.1: 当院で被せ物を入れたいと来院。    Fig.2: レントゲン所見。

患者様は、他院で米国歯内療法専門医の先生に根管治療をしてもらいました。被せ物は精密なものを装着したいということで、当院を探され来院されました。
Fig.2のレントゲン所見から分かるように、虫歯治療から根管治療までに失った歯質を樹脂で修復しております。画像の白い部分です。ここで注意したいのが、大分歯茎の下の方まで樹脂が詰まっているということです。つまり、被せ物は自身の歯の部分から立ちあげて、しっかり封鎖するのが原則ですので、今回のようなケースでは歯茎を傷つけないように歯の形態を整えていかなければなりません。また、その後に行う型取り(印象)も大変難しいということが分かります。なぜなら、歯茎から出血したり、歯に被さって正確に印象を取ることが妨げられるからです。

最近は口腔内スキャナーと言われる装置が普及して大分一般的になっています。歯の形態をスキャンして被せ物を制作します。従って、印象材をお口の中にいれて行っていた従来の型取りがいりません。例えば、嘔吐反射があるような患者様には安全で効率的なスキャンの実施が可能です。しかし、唾液が多かったり、今回のように歯茎の深い位置をスキャンしなければならない場合は従来の方法でないと難しいでしょう。正確にスキャンできないからです。
口腔内スキャナーを使用しているから優れた補綴物が出来るわけではありません。あくまでもツールなので、状況に応じて歯科医師の適切な判断が求められます。


Fig.3: 印象時。

印象時は糸を使用して歯茎を圧排し、歯肉がかぶらないように処置を進めます。使用する糸は圧排糸と呼ばれています。患者様それぞれ歯茎の形態や厚さが違いますので、適宜サイズを変えて使用します。Fig.3で印象材の写真があると思いますが、型取りをした歯の周りにバリが出ているのがお分かりになりますでしょうか。これがとても重要で、歯茎の間まで十分型取りができていることを意味します。従って、正確な模型が製作できますので、最終的に精密な補綴物が出来るわけです。(Fig.4)


Fig.4: 最終模型。正確にコピーできてます。

このように、難しいケースではありましたが、精密な模型を作成し、患者様に安心していただけるよう最善を尽くしました。補綴専門医の腕の見せ所です。

これからも一人ひとりのニーズに応じた治療を提供し、患者様の笑顔と健康を支えて参ります。お口に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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休診日のお知らせ

10/12 土曜日は学会参加のため休診いたします。
ご不便をおかけしますが、どうぞ宜しくお願い致します。
なお、メールでのお問い合わせやご予約の変更は随時受けたまっております。

ishigamidentaloffice@gmail.comまでお願い致します。

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