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青山骨董通り近くの歯科 石上医院
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【表参道 歯科 ダイレクトボンディング】米国補綴専門医が考える治療方針。費用対効果の点で。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。

この患者様は「側切歯が先天性に欠損しおり、犬歯の尖りを直したい。」と来院されました。歯の色も白くしたいと希望がありましたので、ホワイトニングにより色調を改善した後に修復することになりました。

本来、側切歯があるところに犬歯がきているため、何か違和感がある印象を受けます。それではどの様にこの歯の形態を修復すれば良いでしょうか。

形態を修正するには、大きく分けると2つの方法があると思います。Additive かsubtractiveです。Additiveというのは添加・追加するという意味です。つまり、あまり削らず足していくことで修正する方法です。一方、Subtractiveとは、差し引く・取り除くという意味ですので、削って修正する方法になります。Additiveの方が歯にとっては優しいわけです。足すだけですから。どんな時もこの方法でできれば進みたいですね。
今回の場合は、尖っている部分の形態を修正するためにどの方法がベストか考えなければなりません。治療方針および計画を考えるとこるは補綴専門医の腕の見せところです。まずは、Minimam interventionなところから考えていきます。Diect bondingです。レジンで足していきます。つぎは、表面だけにセラミックを貼り付けるセラミックベニアです。その次は、全周を削って被せるクラウンです。費用についても、コンポジットレジン→ベニア→クラウンの順で高くなります。

模型上でシミュレーションしたところ、レジンの厚みが必要なところはエナメル質の範囲内で少し削合し、コンポジットレジンで全体の形態を作るれば審美的に綺麗に形態を修正できることがわかりました。

コンポジットレジン充填は経年的に着色や変色してしまうリスクがありますが、口腔内で試しにモックアップした時に劇的な改善が認められました。患者様の主訴である側切歯部にある犬歯の形態修正に対して、もっとも費用対効果が高い治療方針であることが分かりました。もし、将来的に変色してしまったり割れた場合は、その時にベニアにしたりクラウンにすることができます。

実際の処置は、模型上でシミュレーションした歯の形態をシリコンパテでコピーし、それを口の中ではめて足りない部分を足して形態を修正していきます。表面にレジンの厚みを持たせたいところはリダクションガイドをしようしてあまり削りすぎない様に行います。

レジンを足して重合した後は、形態を修正・研磨してより理想の状態に近づけています。

治療前後に顔貌写真と口腔内写真です。患者さんには大変満足していただけました。破折や変色のリスクがありますが、費用対効果が高く審美的に大変満足いく結果となりました。

お口の見た目で困られている方や治療方針で迷っていることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

『PRESERVATION (of tooth structure) instead of PREPARATION (of tooth structure)』

歯をどう削るかではなく、どう保存するか考えることも大変重要ですね!

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【表参道 歯科 ジルコニアクラウン】米国補綴専門医が選択するマテリアル。

こんにちは。表参道・青山にある歯科石上医院です。

被せ物・差し歯(クラウン)には、いろいろな材料があります。
例えば、金合金、セラミック、レジンなどでしょうか。

金合金は昔から使用されているマテリアルで、多く論文でその長期的予後はお墨付きです。もちろん、適合のよい修復物を装着していることが前提です。金は金箔がある様に、かなり薄く加工することができます。従って、歯の削合・形態修正→型取り→模型制作→修復物の制作の一連の過程をエラーなく進めれば、適合の優れた物が制作可能です。また、金は硬さがエナメル質に近似していますので、ブラキサーや咬合力が強い人に推奨されています。エナメル質と同じ様に適度に摩耗していくことが可能です。保険で使用されている金銀パラジウムや銀合金は、私の経験上、金と同じ様に精度を追求して加工することが難しく、装着前の調整時に薄いところは折れてしまう様なこともありました。
金合金にも実は含有量によって、20K、18K、16K、14Kなど種類があります。時々、患者様からも質問を受けます。結論から言うと、含有量が多い方がいいでしょう。なぜなら、金が少なくなるということは含有されている他の非金属などが増えることになりますので、化学的安定性が損なわれるかもしれません。また、硬さが硬くなり加工性に影響が出たり、天然歯に類似した摩耗性もなくなるかもしれません。多くの長期的研究のの場合、特にアメリカの報告では20Kを使用していることが多いと推測されますので、その観点からも昔から使用されている20Kが安心です。私の留学していた南カリフォルニア大学でも20Kを使用しておりました。しかし、近年金の価格が高騰しておりますので、費用がネックになってしまいます。そこで、審美性も優れたジルコニアなどのセラミックが台頭してきたわけです。

セラミックに関して、特にジルコニアなどは金合金ほど歴史は長くないですが、中期的な研究で予後がよく、問題なくお口の中で機能できることが分かりました。また、ジルコニアはその優れた審美性、機械的性質および生体親和性から、近年材料の第一選択肢になってきました。当院では、金合金を使用することも多いですが、ジルコニアで製作した表面にセラミックを貼り付けたクラウンを使用することも多いです。天然歯を摩耗しにくいジルコニアを対合歯と接触する咬合面に使用し、人の目に入る表側はより色のコントロールをしやすいセラミック(e.max)を使用したデザインです。上の写真も同じものです。
二酸化ケイ素などを主成分としたe.maxも使用しますが、歯の状態によって使い分けています。どういうロジックで使い分けるか、ここは米国補綴専門医としての腕の見せ所でしょうか。。。当院では修復物の材料を決める時は、しっかりそれぞれの利点欠点をご説明し処置を進めております。それぞれの方の状況に合った材料を選択していただきたいので、松竹梅などの料金設定はしておりません。セラミックなどは、あまり材料費自体に大きな差はありませんので、修復物のデザインで値段が変わるようになっております。

最後にレジンのクラウンですが、保険で使用されることが多いでしょう。当院では、ブラキサーの患者様に部分的修復でレジンを使用した修復物を使用することもありますが、クラウンを製作するマテリアルとして使用することはほとんどありません。機械的性質や耐久性に不安があるからです。また、経年的劣化による変色も問題になります。

詰め物や差し歯など修復物でお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。寒くなってきました。ご自愛ください。

 

 

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【表参道 歯科 ダイレクトボンディング】 マイクロスコープによる精密治療。

こんにちは。表参道・青山にある歯科石上医院です。

ダイレクトボンディングをされた患者様の紹介です。下顎の前歯部の破折を主訴に来院されました。

下の前歯はよく見えるところですので、以外かと思われるかもしれませんが、上の前歯と同様に審美に大きく影響するエリアです。有名な古典文献の研究でも、年齢が上がるにつれ頬が下がり、より下の前歯が見えやすくなるという報告があります。従って、例えば全顎治療をするケースなどの場合、最終的な仮歯でチェックした後、下顎前歯部を先に最終的な補綴をしていくことがあります。それは、下顎の前歯部の調整をしたくないからです。切端を削ってしまうと、透明感を失い、大変醜い歯になったしまいます。下顎を先にセットして対合の仮歯、つまりレジンの部分で修正して下顎の補綴物を調整しないように仮歯の調整で補正していくわけです。作業上に起こるエラーを仮歯で補正していきます。そうすれば、綺麗なセラミックを削らないで進めていくことができます。

ダイレクトボンディングをする上でラバーダム防湿は必須のアイテムでしょう。コンポジットレジン修復において水分は大の敵です。いかに隔離して、乾燥できるかがポイントです。

防湿ができたら、表面を清掃し酸処理を行います。

エッチングによって表面を粗造にしていきます。表面積も広がり、コンポジットレジンがより強固に浸潤・接着します。

レジンを築成していきます。筆を使い、形態を整えます。

酸素はコンポジットレジンの重合阻害の原因になります。酸素と触れているレジンの表層は完全には固まらないのです。これはOxygen Inhibited Layerと呼ばれており、取り除くためにジェルで空気を遮断してから再度光を照射し再重合させていきます。このように一手間かけることが必要で、長期的に見た時にこれが大きな差となるはずです。

画像がぼやけてしまいましたが、綺麗に修復できました。顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して精密なダイレクトボンディングができ、患者様も大変喜んでいただけました。

米国補綴専門医による精密補綴治療を受けたい方はお気軽にご連絡ください。

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】 必要最低限の削合で歯質を保存できるコンポジットレジン修復。

こんにちは。表参道・青山にある歯科石上医院です。

患者様は虫歯の治療を主訴に来院されました。検査の結果、左上の2番と3番の間に虫歯が見つかりました。2番の虫歯は穴が空いて歯茎が被っておりました。

この方はカリエスリスクが高いので、虫歯をしっかり治療することは当然ですが、再び虫歯にならないように管理していくことも大変重要です。当院ではCAMBRAシステム{リスク評価に基づくう蝕管理(CAries Management By Risk Assessment)の頭文字を取ったものです。}を用いてリスク評価を行っております。多くの研究でこのシステムが利用されています。項目にチェックを入れシンプルに評価でき、そのリスク評価に応じて推薦される処置やメンテナンス期間などもわかるので大変有用です。また、すべての情報が多くのエビデンスでサポートされており、大変信頼できる評価法になっております。例えば、虫歯のリスクが非常に高い人は、0.12%のクロルヘキシジン含嗽剤の処方が勧められています。しかし、日本では、薬事法によって厳しく制限されており、0.12%の濃度を用いることができません。アレルギーが出る人がいるかもしれないので、厳しく制限されていると聞いたことがあります。世界各国で普通に使用されている濃度なので、大きな問題にならないはずなのですが、日本のお国柄でしょうか。。。多くの研究で0.12%のクロルヘキシジンのポジティブな結果が出ていますので、はやく認可して欲しいと思っております。

実際の治療では、ラバーダムをして唾液がつかないように丁寧に処置を進めていきます。詰め物といわれいるこのコンポジットレジン修復(ダイレクトボンディング)は非常にTechnique sensitive(技術的にデリケート)と言われております。修復材料は科学的に歯質と接着させますので、その前処置を適切に行わないと精度が落ちてしまいます。しっかりくっつかないわけです。とくに唾液や血液などの水分は非常に接着力を阻害させます。口腔内は唾液で覆われておりますので水分だらけです。つまり、水分の多い口腔内で直接形態をつくり修復していくのですから、必然的に難しい治療法になるということです。従って、水分がつかないためにラバーダムというゴムのシートを使用して歯を隔離することが治療において必須条件となります。しかし、残念なことに日本の保険診療ではこのラバーダムが適用外なのです。従って、保険診療の詰め物(コンポジットレジン修復)は精度が低くなる可能性が非常に高いです。当院でも、以前詰めたレジン修復のやり直しが非常に多く、変色や脱離、適合の悪さが目立ちます。再び虫歯に罹患している場合も多いです。適切に処置が施されなかったレジン修復は虫歯のリスクを高めます。私の南カリフォルニア大学の恩師もよく『Bad amalgam filling is bad, but bad resin filling is really bad.』と言っていました。つまり、「悪いアマルガム充填は良くないが、悪いコンポジットレジン充填は非常に悪だ。」ということです。アマルガムも口腔内で修復するので難しい治療法なりますが、その材料の特性上、非常に臨床成績がすぐれております。まず、金属なので非常に丈夫です。さらに、アマルガムと歯質の間に腐食層が形成されるので細菌が侵入しにくい特徴があります。逆にコンポジットレジン修復は、適切に接着されていないレジンと歯質の間は簡単に細菌が侵入してしまいます。結果的に再び虫歯になってしまうのです。従って、保険診療でもラバーダムを適用にして、治療精度を上げる必要があると考えます。治療しても再び虫歯になってしまい、治療の再治療をするという悪循環がおきております。ぜひ見直すべきです。

虫歯を除去してレジンを充填した後に、ジェルを用いて再重合させている写真です。これはOxygen Inhibited Layerを取り除くためです。実は酸素はコンポジットレジンの重合阻害の原因になります。酸素と触れているレジンの表層は完全には固まらないのです。ですから、このように一手間かけることが必要で、長期的に見た時にこれが大きな差となるはずです。

非常にきれいに修復ができました。患者様にも大変満足していただけました。

ダイレクトボンディング、詰め物やレジン充填と言われている治療法は非常に技術的にデリケートな方法です。どうラバーダムを使用するか、虫歯をどこまで削るか、どういう薬剤を選択するか、どう重合させるかなど、考えることは沢山あります。精度の高い虫歯治療をお求めの方は是非お問い合わせください。

寒くなってきました。ご自愛ください。

 

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】歯の透明性を損なわないコンポジットレジン審美修復。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。

この方は検診希望で受診されました。検診後、コンサルを行いました。当院では急性症状がない限り、診断後のコンサルテーションで治療方針を提案させていただき、十分に相談させて頂いてから、治療を進めています。その結果、歯周病の管理を行いながら、ホワイトニングや前歯の破折を修復し、審美を改善していくことになりました。当院で診査やクリーニングをしていくうちに、以前より気にしていた所も治療したいと思ったそうです。

前歯の破折の修復は透明感を損なわずに進めなければなりません。ラバーダム防湿後、色調の合ったレジンを選択し、ダイレクトボンディングを行いました。最後はジェルを塗布して、酸素に触れたレジン表層の未重合層を完全に重合させます。

透明感を維持したまま隣の歯と同じように色調を回復することができました。

全体の黄色がかった色も改善したいということで、ホワイトニングを行った後に前歯は修復しております。患者さんも満足していただけました。当院で修復してよかったとお言葉を頂けました。
審美でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。米国補綴専門医がエビデンスを持って対応いたします。

 

 

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】米国補綴専門医による精度の高い虫歯治療。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。
この方は虫歯治療のため受診されました。以前詰めたレジン充填が変色しており、中は虫歯になっていました。

写真のように隣接面がかなり変色しております。よくコンポジットレジン自体の変色や歯質との境目に段差があったり、境界部分が着色している状態を拝見します。なぜでしょうか。多数の研究で、コンポジットレジンは中期〜長期的にも口腔内で機能できることがわかってきたにもかかわらず、再びに虫歯になって、治療し直すことが多いと感じております。おそらく、治療の精度が低いことが原因だと考えています。保険診療ではなかなか十分な時間をかけ、一つ一つの治療ステップを踏んで処置を進めることが難しいからです。保険診療の場合は、料金が決まっているため、医院の環境によってはコストが高くついてしまうため、短い時間の中で治療を完了しないといけないことがあるからです。その結果、適切な手順や材料を使用しないため治療自体の精度が落ちて、結果的に数年後に問題が出てやり直しになってしまうわけです。また歯を削ることにより修復する範囲が大きくなるわけですので、根管治療や場合によっては抜歯になってしまう可能性が高くなります。

コンポジットレジン充填はTechnique sensitiveな方法です。修復物は科学的に歯と接着します。従って、その効果を最大限に発揮させないといけないわけです。たとえば、ラバーアムの使用は必須です。なぜなら、ダイレクトボンディングの1番の敵は水分だからです。唾液や歯肉溝からでる滲出液を防がないと接着が悪くなってしまいます。保険治療ですと、そもそもラバーダムが保険点数にないので歯科医院としても使用してしまうと完全なボランティアになるということです。赤字になってしまいます。ですから、保険診療で使用することはないでしょう。しかし、治療の精度は確実に落ちます。

このようにラバーダムをして虫歯を取り除きます。お水が口の中に落ちてきませんので、患者さんも快適に過ごすことができます。物が落ちても飲み込んでしまうことはないでしょう。感染歯質を除去する時もなるべく無菌的環境の方がいいでしょう。

感染歯質を除去した後は、色合わせをしてコンポジットレジンを充填していきます。充填する前にしっかり接着させるために前処置をしないといけません。この前処置に使用する薬剤にはいろいろなものがあります。第4世代や第6世代の製品が比較的に疎水性が高くいいという報告があります。つまり、処置後の水分による影響が少ないということです。当院ではゴールドスタンダードである第4世代を使用しております。
精度の高い充填をした後は、最後の仕上げにグリセリンを塗布して、重合が不十分な表層(Oxygen-inhebited layerと呼ばれています。)の最終的な重合を行います。実は、レジンは酸素に触れた部分は完全に固まらないのです。従って、一番表層は本来のレジンの物性をなしていませんので、容易に変色したり、細菌がついたりしてしまいます。


グリセリンを塗布して、最終重合を行いました。

治療終了後の写真です。いかがでしょうか。見た目の美しさも大事ですが、治療過程が大変重要です。適切なステップを踏むか踏まないかで、長期的な予後を大きく左右するでしょう。

何かお困りになっていることがあればお問合せください。米国補綴専門医が根拠を持ってご説明いたします。

 

 

 

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【表参道 歯医者 噛み合わせ】米国補綴専門医による噛み合わせ治療。

こんにちは。
表参道・青山の歯科石上医院です。

この患者様は噛み合わせの不調を主訴で来院されました。当院の前は、大学病院の補綴科で治療を受けられていましたが、一向に症状が改善しないため当院を受診されました。

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前医では、噛み合わせの高さが一向に決まらず、仮歯で調整を繰り返しているうちに最終的なジルコニアクラウンを装着してしまったということでした。
診査の結果、右側のクラウンは全く接触しておらず、咬合の不均衡が分かりました。全体的な高さは問題がなさそうでした。これも基準がありますので、患者様にしっかりご説明します。

『患者さんが訴える主な症状』
・右上5,6番が低くて噛めない。食事がしずらい。
・右上が当たっていないため、左上5-6-7ブリッジが高い感じがする
・上顎前歯2本が前に動いて斜めなため、薄皮や海苔など噛みきれない

全く当たっていない右上をしっかり当たるようにすれば、症状が改善すると考えれました。少なくともこの点だけでも修正しなければなりません。前歯部についてはなぜ、噛み切れないのか診断し、患者様に理解してもらうことことにしました。なぜなら、全顎的治療になる可能性があるからです。大掛かりの治療になった時のメリット、デメリットをしっかりご説明しなければなりません。

しかし、大学病院で治療を受けていたにもかかわらず、なぜ左が当たっていない状態でクラウンが入ってしまったのでしょうか。考えられる理由としては、咬合紙と呼ばれる咬合調整の時に使用される紙が厚いことでしょうか。つまり、上と下の歯が当たっていなくても検査に使う紙が厚ければ、接触しているように見えてしまうからです。隙間が空いてても、紙が厚ければ印が付いてしまいます。したがって、普段私はもっと薄い12マイクロンのフィルムを使用します。より精度の高いものを使用したいからです。人の歯はこの12マイクロンの違いを判別できると報告があります。歯根膜という部分で圧を感知しますので、それと同等の精度を求めなければなりません。

全く当たっていない右上6,7番を仮歯に置き換えました。仮歯の適合もしっかり確認して、咬合は左側と同じようにシムストックがしっかりホールドされるように調整しました。病的な咬合の不均衡を修正しました。

それから状態を伺うと、治療後から噛めるようになり、その日の夕食からしっかり噛めるようになったとのことでした。噛めていた時を10としたら7まで回復したとのことです。これまで2年くらい噛み合わせで苦しんでいたのが嘘のようとです。とおっしゃって頂けました。単純に歯だけが原因だったかは分かりませんが、基本を忠実に精度高い治療を提供する事が大切です。

また、当院は自由診療で一人一人の方に十分時間を確保して診療していますので、患者様の要望に沿って治療を進めることができます。しっかり、お話を伺い一つ一つの不安を解消することも重要だと考えております。例えば、当院だと仮歯一つでも形態や噛み合わせを時間をかけて調整することができます。おそらく、他院だと時間がなくなり次回になってしまうと思います。もしくは、相手にされず転院を勧められるかもしれません。
なぜ、私がしっかり耳を傾け処置を進めていくかというと、まだまだ歯科治療は分かっていないことが多いと言うことを理解しているからです。もちろん、治療に原則はありますが、患者様の言うことが適切な場合もある可能性があるからです。一方的な治療はせず、患者様チームの一員として一緒に処置を進めていきます。

お口の中で、お困りのことがありましたら当院にお問い合わせください。米国補綴専門医が適切に診断し、症状が快方に向かうようにご協力させていただきます。エビデンスベースで治療を提供致します。

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【表参道 歯医者 ダイレクトボンディング】補綴専門医が行う精度の高い詰め物。

こんにちは。表参道・青山の歯科石上医院です。

この患者さんは他の歯を治療中に以前詰めたレジン充填が欠けてしまい、治療になりました。特に虫歯になっていたわけではないので、一層汚染面を削合して再び詰め直す方針となりました。

上の写真が初診時。


欠けた時の写真です。

コンポジットレジン充填は樹脂を詰めて成形する治療です。従って、維持力は歯の接着に依存しています。この接着操作で一番注意しなければいけないことは、水分です。樹脂、つまりプラスチックを付けていくわけですから、少しでも水分があれば阻害因子となって接着力の低下につがなります。また、修復する部位にも影響されます。例えば、レジン充填と最も相性の良い部位はエナメル質です。なぜなら、エナメル質は象牙質、セメント質と比べて水分が少ない構造だからです。ですから、レジン充填をする時はなるべくエナメル質が残るように削っていきます。そして、何といってもラバーダムの使用が不可欠です!唾液を防ぐことはもちろんですが、歯茎からも滲出液がでてきますのでラバーダムを使用しなければなりません。


ラバーダム防湿時の写真です。

アメリカではコンポジットレジン充填はTechnique sensitiveと言われていました。化学的に接着させるために、一つ一つの手順を精度高く行う必要があります。本来、保険診療などで15−30分で行う治療ではないと考えます。精度が低い治療を受ければ、数年後に虫歯になったり欠けたりしてやり直しになってしまいます。歯を削ることになり、歯質がどんどん少なくなり、結果的に抜歯に近づくことも考えられます。

話はそれますが、よく患者さんから虫歯治療の時にMTAを使えば神経が残せるかと質問されることがあります。結論から言うとそれ分かりません。また、MTAを使用するかどうかはあまり重要でありません。一番重要なのは、その上に詰めたりする修復物の精度です。少しでも、隙間があったりセメントがしっかり硬化していないとすぐに細菌が侵入してしまいます。再び感染することにより虫歯が進行していくからです。インターネット上の間違った情報の影響で、MTAは魔法の治療薬と考えられている方が多いようです。

私は南カリフォルニア大学の補綴専門医過程でOperative (日本で言う保存科)のクラスにも出席して文献抄読会に参加しました。虫歯治療の最新の知見も勉強しました。もちろん、虫歯をしっかり取り除きMTAなどの使用も含め、一つ一つの処置を精度高く行うことも大事ですが、最終的な修復物の精度がすべての効果を発揮させるために最も重要な要素なんです。


治療前の写真です。


治療後の写真です。

患者さんは大満足して頂けました。。審美的な回復はもちろんですが、一つ一つのステップを精度高くおこなっているので、長期的にも機能できると自負しております。

何かお困りのことがありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

 

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【表参道 歯医者 セラミック】米国補綴専門医による精密補綴治療。噛み合わせを考慮した適合の優れた被せ物。

こんにちわ。表参道・青山にある歯科石上医院です。
今回の患者様ははぴったり合った被せ物を入れたいと来院されました。
デジタル機器(口腔内スキャナー)を使用してスキャンして制作されたようですが、これではせっかくの最新機器も使う意味がありません。

1年前に自由診療で製作した被せ物のようでしたが、検査の結果、クラウンには段差があり虫歯も疑われ、不適合修復物および虫歯の疑いと診断しました。
写真からもわかるように被せ物と歯の境界(マージン)が合っておらず、歯根が露出しているような状態です。根面の露出は虫歯になりやすいので、この場合、マージンは原則歯茎と同じ高さか0.3-0.5 mm程、歯茎よりやや縁下に設定します。

また、咬耗・摩耗により歯が低くなっているため、慎重にクラウンを除去し形態を整える必要があります。ある研究では最低3mm高さがあればセメントの維持力に影響しないと報告があります。噛む部分は最低1-1.5 mmの厚さが欲しいので、不必要な切削にならないように、歯質が最大限保存できるように削っていきます。

また、歯軋りが疑われましたので、材料にはジルコニアを選択しました。なぜなら、ジルコニアは相手の歯に優しいからです。臨床研究でも、ジルコニアクラウンと噛み合う歯が一番削れていないという結果になりました。それは、ジルコニアはセラミックの中で一番固く丈夫で、表面を滑沢に維持できるからです。従って、歯軋りが疑われる場合は2ケイ酸リチウム(e.max)などよりジルコニアが第一選択になります。よく、ジルコニアは硬いから相手の歯が削れてしまうなどと耳にしますが、それは大きな間違いです。

当院で製作したジルコニアクラウンの装着後の写真です。
マージンの位置も改善され、段差もなく適合もバッチリです。隙間もありません。
患者さんも喜んでいただけました。

何かお困りのことがございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

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【表参道 歯科 インプラント】抜歯後の治癒期間をどう過ごすか。入れ歯編。

こんにちは。表参道・青山にある米国補綴専門医のいる歯科石上医院です。
今回はインプラント治療予定で抜歯した後の過ごし方について紹介してみたいと思います。

患者さんは左上の側切歯と犬歯の同様および悪臭を主訴に来院されました。
検査の結果、根管治療の失敗や虫歯のため予後不良と診断しました。抜歯後はインプラントで修復することになりました。その隣の小臼歯にはすでにインプラント2本で修復されており、そのインプラントを利用して抜歯した側切歯にインプラントを新たに1本埋入し、連結してインプラントブリッジにして修復する方針となりました。

インプラントになった理由としては、他の部分にすでにインプラントで修復された部分があり、それが20年以上問題なく経過していること(この方はインプラントが向いている傾向にある)、患者さんのカリエスリスクが高いこと(インプラントは虫歯にならない)、患者さんの希望(固定式の補綴物を入れたい)などが主な要因です。従って、インプラント治療は費用対効果が高いと判断しました。

治療の流れは抜歯→治癒期間→CBCT→インプラント埋入→補綴修復です。

さて、抜歯後は欠損部ができるわけですから、見た目と機能をある程度回復させなければなりません。特に前歯なので、歯のないまま過ごすわけにはいきません!そこで、仮の義歯で過ごしていただくことになりました。
元のはのコピーして入れ歯を製作したので、全く見た目に違和感ない義歯が出来上がりました。患者様にも喜んで使用していただいております。

歯茎にも接するようにデザインしたため、まるで本物の歯のように見えますね。抜歯後、仮歯の部分が1-2mm程度抜歯窩に入るように作ると、歯肉の退縮を多少防げるという報告もあります。

歯科治療は長くなることが多いです。従って、患者様がその間どう快適に過ごしていただくか考えることも非常に重要です。留学中、ディレクターによく言われました。
“How does the patient go home with?”

当院では専門医で構成されたチームで一人一人の患者様に治療を提供しております。何かお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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