歯周病
増加傾向にある歯周病
平成28年歯科疾患実態調査では, いずれの年齢階級においても歯周病罹患率が増加していると報告されています。
平成28年歯科疾患実態調査歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌に感染し、歯ぐきが腫れたり、出血したり、最終的には歯周組織が破壊されて歯が抜けてしまう病気です。 歯肉炎、歯周炎とも呼ばれています。
歯垢(プラーク)は時間が経つと歯磨きでは取り除くことができない歯石になります。 歯石自体は歯周病の原因ではありませんが、歯磨きでは除去できないため周囲のプラークの除去を困難にし、専門的な治療が必要となるケースがあります。
歯周病治療の流れ
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歯周ポケット診査、
レントゲン撮影、
口腔内写真撮影 歯周病の原因は一人ひとり異なりますので、治療していく前に検査を行い、それぞれに適した治療を行っていきます。 -
プラークを除去
歯周病の原因は歯垢(プラーク)なので、プラークを除去して付きにくくすることが治療の基本となります。
歯科衛生士による歯磨き指導や歯間ブラシ、デンタルフロスなどで改善をはかります。簡単に落とせる歯石やプラークを落していき、検査にて改善を確認します。
軽度の歯周炎の方はここまでで治療が完了します。 -
歯と歯肉の間に溜まっていた
歯石や歯垢(プラーク)除去 中等度~重度の歯周炎の場合、歯石が深くまであるため取りきれません。 このような場合は外科的な治療が必要となります。麻酔をしてから歯肉の切開をし、歯と歯肉の間に溜まっていた歯石や歯垢(プラーク)を除去します。 - メインテナンス 口の中の細菌を完全になくすことは難しく、歯周病は再発し易いので、治療完了後も定期的なメインテナンスが必要となります。 再発防止には患者様自身による歯垢(プラーク)のコントロールだけでなく、定期的に歯科医師や歯科衛生士による検診や治療を受け、歯をメインテナンスすることが重要です。
当院では歯周病の診断をしてから治療、メインテナンスの計画を立てています。
2018年にアメリカ歯周病学会(AAP)・ヨーロッパ歯周病連盟(EFP)より公表されました新しい歯周病分類を用いています。ステージングとグレイディングから構成されており、より個々の患者さんに沿った診断ができ、将来的な進行具合も予測できるようになっております。
ステージングは歯周病の重症度と管理の複雑さを評価します。
グレイディングは歯周病の進行を現病歴やリスク評価、治療の難易度を踏まえ分析します。
このグレイディングの評価が加わったことにより、それぞれの患者さんの要素を診断に取り入れ、包括的な管理ができるようになっています。
参考文献
Tonetti MS, Greenwell H, Kornman KS. Staging and grading of periodontitis: Framework and proposal of a new classification and case definition. J Periodontol. 2018 Jun;89 Suppl 1:S159-S172.
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当院では、患者さん目線に立った治療を目指し、できるだけ治療を単純化し、
審美的に美しく機能性も兼ね備えた状態へ回復させることを目的にしています。
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