こんにちは。表参道・青山にある歯科石上医院です。
ダイレクトボンディングをされた患者様の紹介です。下顎の前歯部の破折を主訴に来院されました。

下の前歯はよく見えるところですので、以外かと思われるかもしれませんが、上の前歯と同様に審美に大きく影響するエリアです。有名な古典文献の研究でも、年齢が上がるにつれ頬が下がり、より下の前歯が見えやすくなるという報告があります。従って、例えば全顎治療をするケースなどの場合、最終的な仮歯でチェックした後、下顎前歯部を先に最終的な補綴をしていくことがあります。それは、下顎の前歯部の調整をしたくないからです。切端を削ってしまうと、透明感を失い、大変醜い歯になったしまいます。下顎を先にセットして対合の仮歯、つまりレジンの部分で修正して下顎の補綴物を調整しないように仮歯の調整で補正していくわけです。作業上に起こるエラーを仮歯で補正していきます。そうすれば、綺麗なセラミックを削らないで進めていくことができます。
ダイレクトボンディングをする上でラバーダム防湿は必須のアイテムでしょう。コンポジットレジン修復において水分は大の敵です。いかに隔離して、乾燥できるかがポイントです。

防湿ができたら、表面を清掃し酸処理を行います。

エッチングによって表面を粗造にしていきます。表面積も広がり、コンポジットレジンがより強固に浸潤・接着します。

レジンを築成していきます。筆を使い、形態を整えます。

酸素はコンポジットレジンの重合阻害の原因になります。酸素と触れているレジンの表層は完全には固まらないのです。これはOxygen Inhibited Layerと呼ばれており、取り除くためにジェルで空気を遮断してから再度光を照射し再重合させていきます。このように一手間かけることが必要で、長期的に見た時にこれが大きな差となるはずです。

画像がぼやけてしまいましたが、綺麗に修復できました。顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して精密なダイレクトボンディングができ、患者様も大変喜んでいただけました。
米国補綴専門医による精密補綴治療を受けたい方はお気軽にご連絡ください。
